この記事では、英語が聞き取れるけど意味がわからない時の原因と解決策について紹介します。
リスニングしても意味がわからないのには、実は多くの原因が関係しています…!
ネイティブの英語が聞き取れるのに意味がわからないとせっかくの会話もつまらないものになってしまいますよね。
英語が聞き取れるけど意味がわからない人は、この記事のリスニング力アップのための対策法をぜひ参考にしてみてくださいね。
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英語が聞き取れるけど意味がわからない13個の原因!

英語が聞き取れるけど意味がわからない原因とは?
- 文法がわからない
- 単語しかわからない
- 英語の処理スピードが遅い音の処理速度が遅い
- 英文を後ろから理解しようとしている
- 単語・イディオムの量が足りない
- 全て聞き取ろうと完璧主義になっている
- 知らない話のテーマを聞き取ろうとしている 背景知識を知らない
- 日本語と英語の違いを理解していない
- ワーキングメモリーのキャパをオーバーしている
- 単語の複数の意味を知らない
- 知らない単語を聞き逃している
- 日本語に変えながら聞いている
- ネイティブ独特の表現を知らない
英語が聞き取れるけど意味がわからない上記13個の原因を紹介します。
英語が聞き取れるけど意味がわからない原因はさまざまあるので、自分にあった原因を見極めてくださいね。
それでは、一つずつ紹介します。
原因①:文法がわからない
英語が聞き取れるけど意味がわからない原因の一つ目は、文法がわからないことです。
英語の文は語順や文法ルールによって意味が決まってしまいます。
例えば、「She gave him a book.(彼女は彼に本をあげた)」という文を、文法がわからないと「彼女・あげた・彼・本」のように単語を個別に認識してしまい、正しい意味が理解できません。
文法がわからないなら、基本的な文型(SV、SVO、SVOOなど)を学んで、どのように組み合わさって文を構成するのかを理解するとリスニング力が向上します。
中学英語の文法から学び直したいなら、動画解説がわかりやすいスタディサプリがおすすめです。
原因②:単語単体の意味しかわからない
英語が聞き取れるけど意味がわからない2つ目の原因は、単語単体の意味しかわからないことです。
英語は単語が連結して意味を作る言語なので、単語ごとの意味を知っていても、文脈やコロケーション(単語の自然な組み合わせ)を理解できなければ、正確な意味が理解できません。
例えば、「take off」は「離陸する」「脱ぐ」という意味ですが、文脈によって「急成長する」「仕事や学校を休む」など意味が変わります。
さらに、「give up」は「諦める」ですが、直訳すると「与える・上へ」になり意味が通じません。
このような句動詞やイディオムを理解することが、英語の意味を正しく把握するカギとなります。
音声を聞く際には、単語単体ではなく、フレーズや文のまとまりとして捉えるとリスニングが上手になります。
原因③:英語の音の処理速度が遅い
3つ目に、英語の音の処理速度が遅いと、英語が聞き取れるけど意味がわからない状態になりがちです。
英語を聞いたとき、意味を考えている間に次の文が流れてしまい、全体の内容が理解できないことがあります。
これは、英語をリアルタイムで処理する能力が不足しているためです。
日本語は語順が比較的自由ですが、英語は語順が大切な言語で、重要な情報が最初に来ることが多いです。
そのため、日本語的な考え方で「最後まで聞いてから理解しよう」とすると、スピードについていけなくなります。
これを改善するには、シャドーイング(聞こえた音をすぐに真似するトレーニング)やディクテーション(聞き取った文章を書き取るトレーニング)が有効です。
また、カンタンな英語から徐々にスピードを上げていくことで、英語の処理速度を高めることができます。
原因④:英文を後ろから理解しようとしている
英語が聞き取れるけど意味がわからない4つ目の原因は、英文を後ろから理解しようとしていることです。
英語は基本的に「主語+動詞+目的語」の語順が決まっています。
英語の長い文では、関係代名詞や分詞構文が含まれ、後ろの情報が前の名詞を修飾することが多いため、後ろから訳そうとすると混乱しやすくなります。
これを改善するには、英語を左から右へ順番に処理する「チャンクリーディング」の練習をし、前から意味をつかむクセをつけることが重要です。
原因⑤:単語・イディオムの量が足りない
英語が聞き取れるけど意味がわからない理由の5つ目は、単語やイディオムの知識が不足していることです。
例えば、「give up」は「諦める」ですが、単語ごとに直訳すると「与える・上へ」となり、意味が通じません。
また、ネイティブは日常会話で「take off(成功する)」や「hit the books(勉強する)」などのイディオムを使います。
こうした単語やイディオムを知らないと、単語を聞き取れても文全体の意味はつかめません。
単語の知識を増やすには、単語帳や英語ニュースで頻出表現を学んだり、実際の会話の中で文脈と一緒に覚えたりすると効果的です。
原因⑥:全て聞き取ろうと完璧主義になっている
6つ目の原因として、英語が聞き取れるけど意味がわからないのは全て完璧に聞き取ろうと完璧主義になっていることが挙げられます。
リスニング中にすべての単語を聞き取ろうとすると、一つの単語に引っかかってしまい、その後の内容を聞き逃すことがあります。
ネイティブ同士の会話でもすべての単語を完璧に理解しているわけではありません。
音が連結したり省略されたりすることが多いため、一語一句を完璧に聞こうとするとスピードについていけず、理解できなくなってしまいます。
リスニングは、「内容の大意をつかむ」ことを優先し、わからない単語が出てきても前後の文脈から推測する習慣をつけましょう。
シャドーイングやディクテーションの練習で、音の変化や話の流れを素早く処理する力を鍛えることができます。
原因⑦:話のテーマに関する知識不足
7番目の原因として、英語が聞き取れるけど意味がわからないのは、知らないテーマの話を聞き取ろうとしていることが考えられます。
例えば、スポーツに詳しくない人が英語で「オフサイド」や「ダブルプレー」について聞いても、意味がわからず会話の内容を理解できません。
これは英語力の問題ではなく、知識の不足によるものです。
残念ながら、地道に知識を増やしていくしかありません。
普段から英語のニュースやドキュメンタリーを見ることで、幅広い知識を身につけることができます。
原因⑧:日本語と英語の違いを理解していない
英語が聞き取れるけど意味がわからない8つ目の原因は、日本語と英語の違いを理解していないことです。
例えば、日本語では「昨日、友達と映画を見た」という順序ですが、英語では「I watched a movie with my friend yesterday.」となり、主語と動詞が最初にくる構造になります。
この違いを意識せずに、日本語の語順で理解しようとすると、英語のリスニングについていけません。
また、日本語では主語が省略されがちですが、英語ではハッキリ言う必要があります。
これを克服するには、英語の基本的な語順を理解し、英語を英語のまま処理する意識を持つことが重要です。
シャドーイングや音読を繰り返し、英語のリズムや構造に慣れることで、よりスムーズに英語を理解できるようになります。
原因⑨:ワーキングメモリーのキャパをオーバーしている
9つ目に考えられる英語が聞き取れるけど意味がわからない原因は、ワーキングメモリーのキャパオーバーです。
ワーキングメモリーとは、短期間に情報を保持しながら処理する能力のことです。
英語を聞いて理解する際には、音を聞き取り、意味を推測し、文の構造を理解するという複数のプロセスが同時に行われます。
ただし、ワーキングメモリーの容量には限界があるため、母国語ではない英語を日本語に訳しながら聞こうとすると、すぐにキャパシティを超えてしまいます。
その結果、前半の内容を覚えきれず、後半の内容とつながらなくなり、全体の意味が理解できなくなります。
原因⑩:単語の複数の意味を知らない
英語が聞き取れるけど意味がわからない10つ目の原因は、単語の複数の意味を知らないことが考えられます。
例えば、「run」という単語は「走る」という意味のほかに、「経営する(run a company)」「作動する(the machine is running)」など、多くの使い方があります。
音を聞き取れても、その単語がどの意味で使われているのかを知らないと、会話の内容が理解できなくなります。
英語を聞き取るだけでなく、意味を正しく理解するには、単語を個別に覚えるのではなく、例文やフレーズの中で覚えることが重要です。
原因⑪:知らない単語を聞き逃している
11個目の原因として、英語が聞き取れるけど意味がわからないのは、知らない単語を聞き逃している可能性が高いです。
ネイティブスピーカーの会話では、教科書には載っていないスラングや略語、日常的な表現が頻繁に使われます。
そのため、単語の意味を知らないと、その部分が「音」として聞こえても内容が理解できません。
また、英語は単語同士が繋がる「リンキング」や、音が消える「リダクション」が多く、知っている単語でも聞き逃すことがあります。
これを克服するには、単語の知識を増やすと同時に、実際の会話でどのように発音されるかを学ぶことが重要です。
英語の映画やポッドキャストを活用し、ネイティブが使う自然な表現を意識的に聞く習慣をつけると、知らない単語が減って意味を理解しやすくなります。
原因⑫:日本語に変えながら聞いている
英語が聞き取れるけど意味がわからない原因の12個目に、日本語に変えながら聞いていることが挙げられます。
英語と日本語は語順が異なり、日本語は最後に動詞が来ることが多いため、日本語に変換しながら聞くと処理が遅れてしまいます。
その結果、英語のスピードについていけず、途中で話がわからなくなることがあります。
これを克服するには、英語を英語のまま理解する訓練が必要です。
例えば、簡単な英語の文章を読んで内容をイメージし、そのまま理解する練習をすると、リスニング中に日本語に訳す習慣を減らすことができます。
原因⑬:ネイティブ独特の表現を知らない
英語が聞き取れるけど意味がわからない最後の原因は、ネイティブ独特の表現を知らないことです。
例えば、「hit the sack」は「寝る」という意味ですが、単語ごとに訳しても意味がわかりません。
また、「pull someone’s leg」は「からかう」という意味ですが、直訳すると「誰かの足を引っ張る」となり、正しく理解できません。
これらの表現を知らないと、リスニング中に聞き取れても、意味がわからなくなります。
解決策としては、イディオムやスラングを学んで、実際の会話でどのように使われているかを確認することが大切です。
ネイティブのドラマやYouTubeの英語チャンネルを見たり、よく使われるフレーズをメモしておくのもいいですね!
英語が聞き取れるけど意味がわからない時の対策10選!

英語が聞き取れるけど意味がわからないときの対策法!
- 対策①:音読する (目につく英文をひたすら読む 英文を後ろから訳さない)
- 対策②:発音をトレーニングする(単語と音が一致してない)
- 対策③:重要!リーディングの能力を伸ばす
- 対策④:文法を理解する (精読 瞬間英作文
- 対策⑤:単語のつながりを意識する
- 対策⑥:一点集中せず全体を聞くようにする
- 対策⑦:シャドーイングで音声知覚の処理スピードを上げる
- 対策⑧:多読や速読で意味理解をスピードアップさせる
- 対策⑨:英単語や熟語のインプット量を増やす
- 対策⑩:英語を多聴して完璧主義を避ける
英語が聞き取れるけど意味がわからない対策には、上記10個の方法があります。
リスニングを強化するには時間がかかりますが、一つずつ取り組むことで着実に英語が聞き取れるようにしていきましょう!
さっそく、くわしい方法を紹介しますね。
対策①:音読する (目につく英文をひたすら読む 英文を後ろから訳さない)
英語が聞き取れるけど意味がわからない対策の1つ目は音読することです。
英語のリスニング力向上には、音読が非常に効果的です。
目につく英文をひたすら声に出して読むことで、英語の語順やリズムに慣れ、英文を前から順に理解する力が身につきます。
日本語のように「最後まで聞いてから意味をつかむ」クセがあると、英語のリスニングについていけません。
音読を繰り返すことで、英語のまま理解する能力が鍛えられ、聞いた瞬間に意味を把握しやすくなります。
特に、ニュース記事や英語のスクリプトを使って音読するのがおすすめです。
対策②:発音をトレーニングする(単語と音が一致してない)
英語が聞き取れるけど意味がわからない対策の2つ目は発音トレーニングをすることです。
英単語を知っていても、それが実際に話される音と一致していなければ、リスニングで意味をつかむのは難しくなります。
例えば、「important」はカタカナ発音では「インポータント」ですが、ネイティブの発音では「インポーレント」に近く聞こえます。
このような音の変化を理解するには、フォニックスやシャドーイングの練習が効果的です。
特に、ネイティブの音声を真似して発音することで、単語の音と意味を結びつける力が向上します。
また、音のつながり(リンキング)や省略(リダクション)にも注意しながら学ぶと、リスニングの精度が大きく向上します。
対策③:重要!リーディングの能力を伸ばす
3つ目の英語が聞き取れるけど意味がわからない時の対策法はリーディングの能力を伸ばすことです。
リーディング力ができてないと、聞き取れた英語の意味を素早く理解することがむずかしくなります。
英語の文章を読むスピードが遅いと、リスニングでも瞬時に意味を処理できず、内容を見失ってしまいがちに…
リーディングの能力を伸ばすには、毎日英語の文章を読み、知らない単語や構文を学ぶことが大切です。
また、読んだ内容を簡単に要約する練習をすると、英語の意味を瞬時に把握する力が向上します。
さらに、英文を読む際には文脈を意識し、細かい単語にとらわれず全体の流れを理解するようにすると、リスニング時にもスムーズに内容を把握できるようになります。
対策④:文法を理解する (精読 瞬間英作文
英語が聞き取れるけど意味がわからない4つ目の対策法は、文法を理解することです。
英文法を習得するためには、精読や瞬間英作文が効果的です。
特に、瞬間英作文はトレーニングすることで文法を素早く処理する力が鍛えられるため、リスニング時にスムーズに意味を理解できるようになります。
対策⑤:単語のつながりを意識する
5つ目の英語が聞き取れるけど意味がわからない対策法は、単語のつながりを意識して聞くことです。
英語のリスニングでは、単語が単独で発音されることは少なく、多くの場合、前後の単語とつながって発音されます。
これは「リンキング」や「リエゾン」と呼ばれる音の変化によるものです。
例えば「What do you want?」は「ワダヤワン?」のように聞こえます。
これを知らないと、聞き取った単語が知っているものでも、それを認識できずに意味がわからなくなることがあります。
対策として、単語単体の発音だけでなく、フレーズや文章の中でどのように音が変化するのかを学ぶことが重要です。
ネイティブの音声を聞きながらシャドーイングを行い、実際の発音の流れを意識することで、英語の音のつながりに慣れることができます。
対策⑥:一点集中せず全体を聞くようにする
英語が聞き取れるけど意味がわからない対策方法の6つ目は、一点集中せず全体を聞くようにすることです。
リスニング中に、聞き取れない単語やフレーズに意識を集中しすぎると、内容を逃してしまい、全体の意味を把握できなくなることがあります。
英語は、部分的にわからない単語があっても、前後の文脈や話の流れから意味を推測することが可能です。
そのため、リスニングの際は、一つの単語にこだわりすぎず、話の全体像をつかむことを意識しましょう。
ニュースや会話のリスニングでは、細かい部分に固執せず、キーワードを拾いながら要点を理解する練習をすると、よりスムーズに英語を理解できるようになります。
対策⑦:シャドーイングで音声知覚の処理スピードを上げる
7つ目の英語が聞き取れるけど意味がわからない時の対策法は、シャドーイングで音声知覚の処理スピードを上げることです。
シャドーイングは、音声を聞きながら1~2語遅れで真似して発音するトレーニングで、発音の強化だけでなく、英語の処理スピードを向上させるのに効果的です。
継続することで、英語の音を素早く認識し、前後の文脈から意味を即座に推測できるようになります。
対策⑧:多読や速読で意味理解をスピードアップさせる
8つ目の英語が聞き取れるけど意味がわからない対策法は、多読や速読で意味理解をスピードアップさせることです。
英語を日本語に訳さずに理解する「英語脳」を鍛えることで、リスニング中も素早く意味を把握できるようになります。
特に、内容が簡単な英語の本や記事を大量に読むことで、英語の処理スピードが自然と上がり、聞き取った英語の意味をすぐに理解できるようになります。
対策⑨:英単語や熟語のインプット量を増やす
英語が聞き取れるけど意味がわからない対策方法の9つ目は英単語や英熟語のインプット量を増やすことです。
その際、単語を単独で覚えるのではなく、フレーズや例文とともに学ぶことが大切です。
特に、前置詞を含む熟語を意識して学習することで、リスニング中に単語の意味を素早く推測できるようになります。
対策⑩:英語を多聴して完璧主義を避ける
最後の英語が聞き取れるけど意味がわからない時の対策法に、英語を多聴して完璧主義を避けることが挙げられます。
英語を「多聴」することで、聞き取れない単語があっても意味を推測する力を養うことができます。
ニュースやポッドキャストをたくさん聴くことで、細部にこだわらず英語全体の流れを理解するリスニング力が鍛えられます。
多聴することで様々な国の英語独特の訛りやイントネーションにも慣れていきます。
そのために、より多くの国籍のネイティブと話せるオンライン英会話を活用するのもおすすめです。
英語が聞き取れるけど意味がわからない解決策を紹介します!まとめ

英語が聞き取れるけど意味がわからない!:まとめ
- 音読やシャドーイングで音声知覚を鍛える
- 発音やリーディングはリスニング向上に効果的である
- 単語・熟語などを増やして意味理解を速くする
- 多読・多聴でインプット量を増やす
- 文法をしっかり理解する
- 一点集中せず全体を聞くようにする
- 完璧主義を避ける
上記のような内容でお伝えしました。
英語が聞き取れるけど意味がわからない原因には、さまざまな理由がありましたね。
この記事では、英語リスニングを上達させるための解決策も紹介したので、ぜひ参考にしてみてください。